「もー、なんでそう見境無いんだよ……」


が去って、武も去って、三人になった帰り道で、ツナが溜息を吐くと、獄寺もそれに同意する。


「俺も今回ばかりは反対ッス!あいつ本当に変わってるんですよ、自分のこと探偵とか言ったり…」
「探偵なんだろ」


リボーンの言葉に二人はびっくりしたような顔をする。


「推理とか得意とする探偵だって言ってたぞ」
「リ、リボーンさん、自称するのとそういうのは絶対違いますよ!」
「そうだよ…今日も授業中寝言で『犯人はお前だ』なんて言ってたんだよ」
「面白いじゃねぇか」
「今日も小説読むとかって走って行ったし!!!」
「ツナもたまには本以外読め」


さっきから二人の抗議はこうしてリボーンに軽くあしらわれていた。


「あぁ、もう、違うよ、だから、それぐらいよくわかんない子だって事!」


しびれをきらしたようなツナの声にリボーンはあくまで冷静に答える。


「よくわかんないなら決めつけちゃだめだぞ」
「う…そうだけど…」
「リボーンさん、俺、感激しました!確かに人を決めつけちゃだめです!」

(わぁ、この人はダメだ……)
「とにかく、そんな子に変だと思われたくないの!っていうか、明日絶対訂正するから!!」
「してみろ、殺すぞ。」


リボーンがそう銃を構えるとツナはさすがに黙った。


リボーンだけは難しい顔をして歩いた。